【武蔵新田】 ～ファーストフードはないけれど…

武蔵新田には、マクドナルドやモスバーガーはありません。
でも、この町には「一番太郎」があります。「八百八町」があります。「ラーメン虎」があります。
小さな駅ではありますが、意外とグルメな街なんです。

【交通】　
東急多摩川線が通る武蔵新田駅。
バス乗り場やタクシー乗り場などはないため、住民の方は多摩川線で蒲田又は多摩川へ出られるものと予想されます。
5分ほど歩いて第二京浜国道に出ると、五反田行きと田園調布行きのバスが走っています。
五反田行きのバスは西馬込駅に止まりますので、都営浅草線へのアクセスも比較的容易です。

都内における主要道路の第二京浜国道（国道1号）と環八が交差する付近に位置しています。
首都高だと、戸越ランプが最寄（10分弱）になります。
また、約15分で羽田ランプへもアクセスが可能。車での移動には便が良い立地だと思われます。


【生活面】　
武蔵新田駅を降りると、商店街側（住所で言うと矢口）と環八側（環八を渡ったら、千鳥）に分かれるのですが、商店街側には徒歩3分の距離にスーパーのマルエツがあります。
環八側には徒歩5分圏内に大型スーパーはありませんが、もう少し歩くと千鳥町と池上8丁目にサミットがあります。
ちなみに、東急池上線の千鳥町まで歩いてみても、10分とかかりません。
千鳥に住まわれるなら、どちらの路線も使えると思います。

ファーストフードがない駅ですが、駅付近には「セブンイレブン」「ローソン」「ファミリーマート」がありました。
駅前にはドラッグストアーのセイジョーが夜9:00まで営業しています。

第二京浜沿いには千鳥郵便局と木村病院、島忠（ホームセンター）があります。
千鳥郵便局は時間外窓口もありますので、付近の方にはとても便利なのではないかと思います。
島忠ではほぼすべての日用雑貨が揃いますので、使い勝手が良いのではないでしょうか。

【セールスポイント】
ファーストフードもファミレスもない武蔵新田ですが、食に関しては意外にも充実している雰囲気です。
まず商店街側の改札横にある焼きとり「一番太郎」。頑固そうな親父さんが黙々と串を焼き続け、仕事帰りに立ち食いをする輩や夜の食卓に持ち帰る主婦の姿が見受けられます。

環八側の改札を出ると、右手に「ラーメン虎」の看板が見えます。
ここはたまにTVの撮影で使われているとのこと。なかなかどうして、昔ながらの中華屋な雰囲気が渋いです。
コショウたっぷりのもやしそば＆チャーハンがクセになるかも。
環八に面して、ラーメン専門店も数件あります。

そして、環八を渡ったところに鎮座している「八百八町」。地元の人がよく集まる人気店。
そのほかにも、商店街の中に新しい飲食店ができたり、ビリヤードバーができたりと、駅の雰囲気とはうらはらに意外な発展を遂げている雰囲気です。
多摩川方面に大きなマンションができた関係かもしれませんね。

商店街を突き進んだ先に、「WORLD BEANS」というコーヒー豆ショップがありました。
お店の周りには豆を焙煎するとても良い香りが漂っていて、コーヒー好きにはもってこいの環境です。
こういうお店が徒歩で行けるところにあると、嬉しいですよね。

商店街の中には新田神社があります。
新田神社の御祭神は新田義興公。
新田義興公は南北朝時代に活躍された武将ですが、矢口の渡で謀略により討ち死にされました。
その怨念を鎮めるべく建てられたのが新田神社。義興公は新田大明神として奉られています。
今年は鎮座650年だったようで、記念のお守りも多く作られていました。

御祭神の御塚後部には、源氏の白旗を立てたものが根付いた「旗竹」という昔から決して神域を越えることがない不思議な篠竹が生えており、雷が鳴るとこの竹がピチピチと割れたという言い伝えがあるそうです。
江戸時代には、「エレキテル（摩擦発電機）」などを製作した蘭学者平賀源内がこの竹で厄除招福・邪気退散の「矢守（破魔矢の元祖）」を作り、広く御祭神の御神徳を仰がしめることを勧めたと言われています。

このように由緒正しき神社である新田神社ですが、最近は多摩川アートラインプロジェクトの一環で現代彫刻も奉納されています。

“LOVE”と彫られたレリーフは、日本を代表するグラフィックデザイナー浅葉克己氏の作。その名も「LOVE神社」！
このLOVE神社のお守りも作られていました。

また、新田神社の御神木である『大ケヤキ』（なんと樹齢700年！）に触れると、健康長寿・病気平癒の御利益があるという言い伝えがあり、その言い伝えにあやかった御神木御守もありました。
こちらは緑のグラデーションがきれいなお守りでした。


武蔵新田駅は沿線でもマイナーな駅になると思いますが、知れば知るほど奥が深いという印象を受けました。
特に不便なことはなさそうですし、本当に穴場かもしれませんね。

【下丸子】 ～多摩川線の隠れた人気スポット

多摩川沿いに高層マンションが立ち並び、人口も急増中の下丸子です。

【交通】
東急多摩川線のみが公共の交通機関です。路線バスは通っていません。
東京駅までは、蒲田経由で約30分。渋谷駅までは、多摩川経由で約20分です。

【生活面】
駅の裏手に24時間営業の西友があり、仕事の帰りが遅い方でも心配ありません。
3年前には多摩川方向へ5分ほど歩いたところにオリンピックもオープン（こちらは22：00まで営業）し、日常用品などの購入には困らないと思います。
環八側にお住まいの場合は、千鳥町のサミットが近いです。

周辺には目蒲病院があり、毎年大田区在住の方に無料検診をおこなっているそうです。

【セールスポイント】
駅前の「大田区民プラザ」の地下には、入会手続きなどは必要なく、誰でも１回330円で利用できるジム施設があります。朝9:00から夜21:45まで（最終退館は22:00）開いており、仕事帰りでも利用可能、シャワーも完備です。同じく地下にある体育館ではオートテニスもできるとのことです。
（ただし、2008年12月～2009年3月までは改装のため一時閉鎖するそうです。）

駅から７分程度歩くと「白洋社」の多摩川工場があります。
クリーニング後のコート類や夏服・冬服をそのまま来年まで保管してもらえるので、近所の方は自宅のクローゼット代わりに使えてきっと便利ですよ。

環八から多摩川へ向かう約900ｍの道路にはケヤキが植えられ、落ち着いた雰囲気。

このケヤキ並木沿いに昨年オープンしたパティスリー「コリウール」は、国内の洋菓子コンクールで数々の入賞経歴を持ち、東京製菓学校の講師を務めていらした巨匠・森下令治シェフのお店。口コミの評判も上々のようです。（あんこのショートケーキが気になります。）

厨房がガラス張りになっていて、パティシエの方々の真剣な表情を見ることもできます。

夜の多摩川を写真に収めると、まるで「ハウルの動く城」みたいです。
こんな風景を毎日気軽に楽しめるのは、多摩川の近くに住んでいる人の特権ですね。

※どうでも良い情報ですが、元・モー娘に下丸子出身（矢口中）のヒトがいましたね。


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